500mlのペットボトル炭酸水を開けて、飲みきる前に気が抜けてしまった経験がある人は多いと思う。その課題にまっすぐ答えたのが、キリンが2016年に通販限定で発売した190ml缶の無糖炭酸水、ヨサソーダだ。隅々まで見ていく。


190ml缶という設計思想

ヨサソーダ
ヨサソーダAmazonで見る →

キリンビバレッジが2016年8月に発売した無糖炭酸水で、原材料は水と炭酸のみ、ミネラル添加のない純水仕様。最大の特徴は缶サイズが190mlに絞られている点で、これは500ml以上のペットボトル炭酸水にありがちな「飲みきる前に炭酸が抜けてしまう」という課題に対する回答として企画されたという。無糖炭酸水市場が数年で2倍以上に拡大した時期に、通販・EC需要を見込んで投入された商品だと知ると、飲みきりサイズという設計にも納得がいく。

パッケージも「通販限定デザイン」と明記されていて、コンビニやスーパーの店頭にはあまり並ばない、EC寄りの流通を前提にした商品という位置づけのようだ。

強炭酸という実力

公式・メディアともに「強炭酸」と明記されており、具体的なガス圧の数値までは公開されていないものの、実際に飲むと想像以上にシュワシュワと弾ける感覚がある。190mlという飲みきりサイズのおかげで、最後の一口まで炭酸が抜けきらないまま飲み終えられるのが、このサイズ設計の一番の強みだと感じる。

ヨサソーダ
ヨサソーダAmazonで見る →

無糖・無香料でクセがないため、そのまま飲んでも良いし、ハイボールやチューハイの割材としても素直に使える味だと思う。

ネーミングの由来

公式プレスリリースでは「缶入り炭酸水の使い勝手の良さをストレートに表現した」ネーミングと説明されている。個人ブログなどでは「良さそうな、ソーダ」という語感由来の推測も見かけるが、これはあくまで一個人の解釈であって公式な由来ではない点には注意しておきたい。ちなみに地名由来のいわゆる地サイダー的な商品ではなく、全国流通・通販中心のナショナルブランド商品だ。

価格・入手性

190ml×20本のケースで、実勢価格はAmazon.co.jpで1,300円前後、楽天やYahoo!ショッピングでは1,200円台からの出品も見られる。発売時の希望小売価格が1ケース1,600円(税抜)だったことを考えると、現在はそれよりやや手頃な価格で流通しているようだ。まとめ買い用に20本×2箱・20本×3箱のASINも別途用意されている。

ヨサソーダ
ヨサソーダAmazonで見る →

2026年時点でも公式サイトで現行商品として掲載されており、生産終了の情報は見当たらない。


500mlの半分以下というサイズは、一見地味な工夫に見えて、実は「最後まで美味しく飲み切る」という体験そのものを設計し直した結果なのだと思う。派手なフレーバー展開よりも、こういう地に足の着いた改善の方が、意外と長く支持され続ける気がする。

関連記事: サンペレグリノが世界のテーブルに選ばれる理由 · ビールでもノンアルでもない、北海道富良野ホップ炭酸水という第三の選択 · サンガリア きれいな炭酸水、名古屋発のクセのない一本